年収1000万円を超える会社員は、全体のどれくらいいるのでしょうか?
国税庁「民間給与実態統計調査」の最新版(令和2年度)によると、
(出典:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)
年収1000万円超の給与所得者(≒サラリーマン)の割合は、4.6%でした。
全体の4.6%というと、かなりレアな数値のように感じますが、男性:7.1%、女性:1.1%と男女差があるのも事実です。
そのため、年収1000万円超と言っても、男女でそのレア度はかなり違ってくることがわかります。
男女で差が出る理由とは?
女性の社会進出が進んではおりますが、派遣社員やパート等フルタイム以外の働き方をされる方が女性のほうが多いことが原因かと思われます。
このことは、男女別の給与階級別分布が証明していると考えています。
男性の最も多い年収隊のカテゴリーが、年収300万円超400万円以下(全体の17.5%)であるのに対し、女性では、年収100万円超200万円以下(全体の23.4%)となっています。
女性の場合は、全体の約4分の1が200万円以下の収入となっています。
私の周りの話になりますが、40代くらいで夫年収1000万円の会社員というケースの場合、奥様は働いていても不要の範囲とか、非正規社員で働いているというケースが多いです。
ちなみに、男女別の平均給与は、男性532万円、女性293万円です。
正規社員のみに絞って平均給与を出してみると、男性:550万円、女性:383万円となります
勤務先によって、年収1000万円達成の難易度が異なる!?
前述のとおり、男女の性差で年収1000万円超えの達成の難易度が違うことお伝えしましたが
勤務先の「企業規模」、「業種」という2点も非常に重要な要素です。
まずは企業規模を見ていきましょう。
給与 資本金 | 1000万円~ 1500万円以内 | 1500万円~ 2000万円以下 | 2000万円~ 2500万円以下 | 2500万円超 |
2000万円未満 | 2.3% | 0.8% | 0.3% | 0.4% |
2000万円以上 5000万円未満 | 2.6% | 0.5% | 0.3% | 0.4% |
5000万円以上 1億円未満 | 2.7% | 0.4% | 0.2% | 0.3% |
1億円以上 10億円未満 | 4.6% | 0.8% | 0.2% | 0.4% |
10億円以上 | 12.9% | 2% | 0.4% | 0.2% |
ご覧になっていただくと一発で分かるように、わかりやすく資本金の多寡(≒企業規模)で、年収1000万円プレイヤーの発生率が異なります。
資本金10億円以上だと、年収1000万円超プレイヤーが15.5%です。
年齢を加味しないでこの水準ですので、資本金10億円以上の企業に勤務していると、ある程度の年齢になると、ほとんどの同期が1000万円超プレイヤーというのも珍しくなさそうです。
やはり大企業強し といったところです
次に「業種」に関して、見ていきましょう。
業種によって給与水準が異なることはご存じでしょうか?
なお、データ上高額所得者のカテゴリーが1000万円超というのがなく、800万円超でひとくくりとなってしまっています。
800万円を超える人の割合は、全産業では9.2%です。
800万円を超える人の割合が多い業種トップ3を紹介します。
1位:電気・ガス・熱供給・水道業 33.7%
2位:金融業,保険業 25%
3位:情報通信業 20.8%
逆に、800万円を超える人が少ない業種 ワースト3(ごめんなさい。。)
1位:宿泊業,飲食サービス業 2.2%
2位:医療、福祉 4.5%
3位:運輸業,郵便業 6.2%
このように業種の選択次第で、1000万円に到達する難易度が違うことがわかります。
実際管理人は金融業ですが、確かにいわゆる総合職的な働き方で10年程度勤務していれば
800万円を超えてくることに違和感はありません。
転職などで将来1000万円超を目指す方は、業種や会社規模を意識して活動してみてはいかがでしょうか?
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